丈夫な植物をお探しの皆様へ

「丈夫な植物ってどれですか?」

この質問は10000回くらい受けました。
その度に僕は、その質問に答えずに植物を置く場所や環境のことを聞き返します。
質問に対して質問返しです。

けっこう鬱陶しい人です、僕は。

でも、その質問に「これです」と答えた時点で、僕が植物を扱っている意味がなくなり、それはただの券売機と同じ地位になってしまうと思っています。

丈夫な植物などありません。
南極に行けば凍るし、砂漠に行けば枯れます。

それに、すべての植物は丈夫です。
何億年か何十億年地球で生きてきて、南極であろうと砂漠であろうと育っている植物はあります。

「理想の恋人を探しているのですが、紹介してくれませんか」

じゃあ、逆に聞くけどどんな人がいいの?
顔は?身長は?収入は?趣味の合う人?大事にしてくれる人?自由にさせてくれる人?

植物を上手に育てることは、恋人と上手に付き合っていくようなものです。

相手がどうしてほしいのか、何が好きで何が嫌いか、アウトドア派?インドア派?
相手の為にどれだけのことができるのか、毎日会いたいのか週に一度だけでもいいのか、はたまた数か月に一度?冬の間は一切会わないでも大丈夫?

相手は毎日会いたいのに、自分は週に一回しか会いたくない、そんな相性なら長くは続かないでしょうね。

植物の中には、毎日のように水をやらなくてはいけないものもあるし、一か月に一度程度が良いものもあります。
中には数か月の間、水をあげてはいけないものだって。

同じ植物でも環境や季節、大きさ・土・根・日当たり・・・・などなど、その時々によって違います。

相手が何を思っているのか、恋人に接するように、赤ちゃんを育てるように、相手のことを知りたいと思えば上手に育てられるはずです。

なお、相手を知りたいと思いすぎると、部屋に置ききれないほど植物を育てはじめてしまう人がいるので、間取りと相談しながらでお願いします。

 

で、結局丈夫な植物はどれなの?という質問には、サッカー選手にはサッカーを、野球選手には野球をやらせろ、という答えにならない答えしかできません。
それぞれ性格があるからです。

置き場所のことを隅々まで話してくれたら、その場所にふさわしい植物を一緒に探しましょう。
イケメンに出会ったとしても、時には「あなたには相応しくないから」と購入を拒むこともあるかもしれません。
それでもイケメンと付き合いたいなら止めはしませんが、「やっぱり見た目じゃない」と悟る時がくるかもしれません。