植物の水やりについての考え方②

植物の水やりについての考え方②

置き場所に次いで、植物を育てる上でとても重要な【水やり】。

前回、水やりについての考え方①では、水をやるタイミングの話をしましたので、今回は「どれくらいの量の水をやるのか」という話になります。
(先に考え方①を読んだ方がいいよ)

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「いつ水をやるのか?」に比べれば、「どれくらいの量の水をやるのか?」は簡単です。

どれくらいかというと【土全体に水が行き渡る量】です。
よく言われる「鉢底から水が出てくるまでたっぷり」というやつですね。

たまに、大きな鉢なのに「水やりはコップ一杯です」という人に出くわしますが、ダメです。枯れます。

あくまで目安ですが、

  • 3号鉢(φ9cmくらい。手のひらに乗るようなちっさいヤツ)→80〜100ccとか
  • 5号鉢(φ15cmくらい。片手で持てるくらいの大きさのヤツ。)→300〜400ccとか
  • 8号鉢(φ24cmくらい。身長より低めくらいの植物が入ってることが多いヤツ)→600〜900ccとか
  • 10号鉢(φ30cmくらい。一般的に目にする中では大きめの鉢)→1000〜1500ccとか

上記は土がしっかり乾いている状態で水をやった時の目安となる量です。
土の種類や状態によっても大きく差が出る場合があります。

水をやることだけを考えれば「要はいっぱいやっとけばいいんでしょ?」ということになるのですが、室内の植物はほとんどの場合、受け皿があってその上に植物(鉢)を置いてますよね。

思いのままたっぷりと水をやると受け皿に水が溜まってしまいますし、そこから水が溢れて周りが水浸しなんてこともあるかもしれません。

水浸しになるぶんには、こぼした人が責任持って拭き掃除すればいいだけの話ですが、問題なのは受け皿に水が溜まってしまったままになること。

これは絶対にNG行為です。

観葉植物を枯らす原因NO1は「水のやり過ぎ(による根腐れ)」ですが(当社調べ)、受け皿に水が溜まったままになっているといつまでも土が乾かず根腐れを起こしてしまいます。そして枯れます。

なので受け皿に溜まってしまった水はなる早で捨ててください。
かなり面倒くさいですが、枯らしたくなければ必須です。

受け皿の水を捨てるのはえなり面倒くさいので、極力受け皿に水がたまらないように水やりを済ませたいところです。
とはいえ、土全体が濡れるくらい・鉢底から水が出てくるくらいの量やりなさいと言われる。

上からも下からもプレッシャーで板挟みの中間管理職状態ですね。

解決策としては、少しずつ水をやるという方法がベストアンサーだと思います。

先述の水の量を目安に、少しずつ水をやって底から水が出てきたら終了。
<少しずつ>というのがポイントです。

一気に水をやると、時間差で底から水が出てきて結局溜まってしまうのでコーヒーのドリップのように少しずつ水をやるのです。

ジャーっとやって、少し待ってそこから出てこなければまたジャーっとやる。

受け皿に水を溜めてはいけないと言いましたが、<ずっと水が溜まった状態にしてはダメ>という意味なので、少しくらいなら目をつむりましょう。
それくらいならすぐに吸い上げてくれて乾きますので。

水をやった量を覚えておけば、次回以降は大体それくらいやれば大丈夫というのがわかると思います。

そして月に一度くらいは受け皿に水が溜まってないかチェックするようにすれば、失敗はほとんどなくなるでしょう。

水やりについての考え方①と②をちゃんと理解すれば、貴方も水やりマスターです(おめでとう)。


植物に水をやることはもちろん必要なことですが、同じくらい<水をやらない>ことも大切です。
植物の根には空気(酸素)も必要で、水をやり過ぎてずっと土が濡れている状態だと中々根っこまで空気が届かなくなってしまいます。

そして、土がずっと湿っていると土の中の有機物が腐って、植物の根っこも腐ってしまいます。

土が乾くということがとても大切なのです。

土が乾く(空気が根に届く)→水をやる(水が根に届く)→土が乾く……

というサイクルがとても大切なのです。

要は土が乾くということがとても大切なのです。
大切なのは土が乾くことです。

とても大切なので、バグったの?というくらい繰り返しました。

水やりをするというよりも、「空気やりをする」という考え方の方が上手くいくかもしれませんね。
水が足りないかなぁ?ではなく、「空気足りてるかな?」と考えた方が水のやり過ぎもしづらくなるし、タイミングもわかりやすくなるんじゃないでしょうか?
違いますか?

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