植物の水やりについての考え方①

植物の水やりについての考え方

置き場所に次いで、植物を育てる上でとても重要な【水やり】。
今回はその水やりの基本的な考えを理解していただければ幸いです。(置き場所と水やりさえちゃんとできれば大抵の植物は上手に育てられますからね。ガンバ。)


よく水やりが難しいという相談を受けるのですが、まぁその気持はわかります。

私もこんな仕事をする前は、サボテンに毎日水をあげたり、大きな植木鉢にコップ一杯しかやらなかったり。
それでいて、なんか枯れちゃったなぁとか思ったりして。(しかも置き場所も悪いところで)

ですが、基本さえおさえておけば水やりは難しくありません。

まず<水をやるタイミング・どれくらいの頻度で水をやるか>という点。

水が必要なタイミングは<植物が水を必要としているとき>です。
お腹がすいたときにご飯を食べたくなるように、植物が水を欲しがった時が水やり時です。

犬や猫と違って喋ったりしないのでわかりづらいですが、貴方も精神を鍛えると植物が「お水いただけますか?」と人間の脳に直接話しかけてきているのがわかるようになります。

次に与える水の量。
これは、鉢の中の根に水が届く量です。
かつての私のように、大きい鉢にコップ一杯では表面だけ濡れてるだけで、鉢の中の方・下の方はカラカラです。

上記のような抽象的な前提を踏まえた上で、基本ルールは

1,土が乾いたら水をやる

2,水をやるときは土全体が濡れるようにたっぷりとやる

3,受け皿に水を溜めない

この3つです。

植物を育てる上では、ありきたりなルールですがこのルールと置き場所さえ間違えなければ、ほとんどの植物を上手に育てることができます。

<土が乾く>というのは、植物を育てることに慣れていない人には正直わかりづらい部分もあると思います。
「これって乾いてるの?それともまだ湿っているの?」みたいな判断はわかりづらいものです。
(できれば〇〇日に一度、水をやってください。と言い切れたほうがわかりやすいのですが、相手は生き物ですからね…)

どうやって判断するかは、とりあえず見てみてください。
とりあえず見て、明らかに乾いているときは乾いています。水をやってください。

でも土の種類によっては、ぱっと見乾いてるのかどうか全然わかんないのもあります(黒っぽい土なんかは特に)。

そんなときは、土を触ってみることです。
ちょっと面倒だし手が汚れるかもしれませんが、そんなときはズボンの太もものところででパッパッと拭けば大丈夫です。

大体の人なら、触ってみれば乾いているかどうかわかるはずです。
(それでもわからない人は鈍感です)

「これは乾いてるっていうのかな?湿ってるっぽいような気もするんだけど…」
ってときもあると思いますが、そういうときは大体の場合やんなくていいです。

なので、「迷ったらやるな」でいいと思います(大抵の場合ね)。

ただし、気温の高い時期(暖房とかもね)とかは乾くのが早くなるので要注意です。
エバーフレッシュ・ゲッキツ(シルクジャスミン)・小さい鉢に植えてある植物なども乾くのが早いので要注意です。

観葉植物を枯らしてしまう原因で毎年人気なのは、水のやり過ぎ。
どうしても「水をやらなきゃ」と思って水をやり過ぎちゃいがちなのですが、貴方のような素人が思っているよりも室内の植物は案外水を必要としてません。

屋内で育ててる植物って、太陽も当たらないし風もないので外の植物と比べると水を吸う速度がかなり遅いんです。
植物の種類や状態・部屋の温度・明るさによっては、数週間〜1ヶ月ちかく水やりしなくても行けちゃうんじゃ?ってくらいのものすらあります。

なので、「迷ったらやるな」の精神です。

さあ、イメージしてみてください。

10日前に水をやりました→今日見たら土が乾いているかどうか微妙な感じです。

この場合、別に急いでやらなくていいでしょうという感じ。
10日間かかって乾いたかどうか微妙なくらいなら、乾く速度が遅いのでまだまだ平気でしょう。という考え。

2日前に水をやりました→今日見たら土が乾いてるかどうか微妙な感じです。

この場合は、本当はもう1日くらい様子見るのがいいけど、心配ならやってもいいんじゃ?という感じ。
1日2日で結構乾いているということは、土が乾く速度は結構早い。明日明後日には渇ききっちゃうかもね。という考え。

植物にとって水やりは重要ですが、過ぎたるは及ばざる如しです。

水をやることも大事ですが、同じように水をやらないことも実はとても大事なことなのです。

植物の水やりについての考え方②に続きます

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