植物の植替え。
ある人には楽しみなイベントかもしれないし、またある人には未知の世界で億劫で面倒でややこしくて出来るだけやりたくない、そんな感じですかね。
ちなみに私は、楽しみだけど面倒くさいなと思う派です。
(植え替えの項目は多分ながくなるので、何話かにわけて書く予定です。)
最初ということで、ひとまず<植え替えあるある>言ってもいいですか?
植え替えあるある①
植物と植木鉢を買ってきました。せっかくだからその植木鉢に植物を植えようかな、の植え替え。
植え替えあるある②
大きく育ってきたから植え替えしてあげなきゃな、の植え替え。
植え替えあるある③
なんか元気ないから植え替えてあげよう、の植え替え。
植え替えあるある④
虫が出てきてる!土を入れ替えてリセットしなきゃ、の植え替え。
間違いです。
鉄分摂るならほうれん草だよね、というのと同じくらいイメージ先行の勘違いです。
①〜④まで間違いと断言してもいいくらい、基本的には間違っています。(まぁ①はサイズとかによるしどっちでもいいかな)
まずそもそも、なんで植え替えをする必要があるか、ということなんですが、これは植木鉢という限られたスペース・ほぼ閉ざされたスペースで植物を育てているからですね。
一人暮らししてた部屋で同棲を始めて、やがて結婚。
子供も生まれました。
二人分の衣服、子供の服、ベビーカー、おもちゃ、特にその瞬間しか必要のない 全く意味のない 実は欲しくもないんじゃないかというガチャポンのおもちゃ。これ買ってぇ!と叫びまくったくせに全然遊ばないおもちゃ。
など、どんどん荷物は増えていって1Rの部屋はではもうとっくに限界。
まぁ、生きていくことはできるけど、めちゃめちゃ生活しづらいですよね。
ストレスも溜まりまくりで健康にも悪いかもしれない。
引っ越してスッキリしようよ、さすがに。この状態は流石にきついよ。
という、そういうのが植え替えです。
ずっと植え替えをしないでいると鉢の中にどんどん根っこが伸びていって、もう窮屈です、限界ですというふうになってしまうんですね。
植え替えしないからといってそれで枯れることはないですが、各種困ったことが頻発して枯らしやすくなります。
根っこが伸びれなくなると(根詰まりすると)、葉っぱの量を維持できなくなって落葉したり、鉢の中がすぐに乾燥してしまって水やりが大変だったり。という感じで「枯らしやすく」なってしまうんです。
それを解消するために、今より大きな鉢に植え替えたりするわけです。
というわけで、先ほどの<植替えあるある>ですが、ひとつずつ全否定していこうと思います。
1、買ってきた植物を植え替える
これは大きさによりますね。
小さい植物(3〜5号くらいの鉢。手に乗せられるくらいの大きさとか)であれば、植木鉢に直接植えてしまってもいいと思います。
ただし大きい植物は植木鉢に直接植え込むことはおすすめしません。
なぜならメリットがほぼないのに対して、デメリットはいくつもあるからです。
まず、重い。
次に、受け皿を敷いてても結露したり陶器の場合染みたり、なんやらかんやらすることがある。
そして、成長すると根っこが植木鉢の形に沿って伸びるので、次に植え替えする時に困る。
今の植木鉢は最悪割らなくてはいけなくなるし、次に植え替える植木鉢を探すのにとても苦労すると思います。
なので、大きめの植物は植木鉢に直接植え込みをせず、プラスチックの鉢を植木鉢の中に入れる方式の方が断然良いと思ってます。
ちなみに直接植え込むメリットとしては、見た目がスッキリするくらいのものです。
いよいよ、あるある②からは本当に全否定です。
②の大きくなったから植え替えよう。
これは「やんなくていいよ」です。
土の中の根っこが伸びるから、地上の枝や葉っぱが伸びる(増える)。
これが基本です。
すなわち、地上部分がよく成長しているのであれば、それは今の根っこの量で大丈夫ということです。
植え替えが必要になってる時は、葉っぱが落ち気味になって先っちょにしかついてなかったり、そういうサインがでてきますので、元気なうちは植え替えしなくていいです。めんどくさいし。
③元気がないから植え替えする。
これは愚かな行い。愚行です。
体調悪いから腹切って手術しよう。原因分からないけど、とりあえず手術しとこ。という発想です。それは。
基本的に元気がない時に植え替えしても何も好転しません。むしろダメになります。ダメな考えがダメな行為をして植物をダメにします。
植替えは(やり方にもよりますが)、植物にとってそれなりのストレスやダメージになります。
元気がない植物にそれをやると本当に枯れますからね。(新しく買ってくれるなら枯らしてもOK)
元気がない時は、元気がない原因を見つけてそれを取り除く。
ただそれだけです。
その④の虫が出てきたから土を変えるため植え替える。
これはほぼ無駄ですね。青春の無駄使いです。
土から虫が出てきたらやることは薬です。
私はできるだけ薬は使いたくない派なのですが、それでも土の中の虫には薬です。
まず土の中の虫がコバエだった場合、植え替えで土を変えたところで物理的に全部を退治し切るのは無理だと思います。
虫退治のために執念で土を全部洗い流して根っこだけの状態にまでして…という強者がいたとして、そんなことしたら植物が弱って枯れます。
逆に植物を守ろうと土を残して植え替えればハエがまた出てきます。
子犬のワルツですね。
自分の尻尾をおっかけてクルクル回る子犬です、アナタは。
なので、薬
薬やっとけばそれだけで解決です。
色々と質問とか相談を受けていると、なんか「困ったら植替えしとけ」みたいな思想の人が結構いるのですが、そうでない場合の方が多いです。
不要なのに(なんならやらない方がいいのに)植替えをしても、それはただの珍行動なので気をつけましょう。
次回は植え替えの必要なタイミングとについてです。
文字ばっかり楽しくないブログですみません。