根腐れの症状や原因・対処法について

根腐れの症状について

<根腐れ>とはは観葉植物をダメにしてしまう原因の定番中の定番で、最も恐ろしく困った存在です。

困った存在というのは「ちゃんと水やってますから。しっかり手入れしていますから。」と愛情こめてる風に育てていても、しっかり根腐れしてしまうことですね。
むしろ観葉植物を気にかけて大切に育てようとすればするほど、ついつい水をやりすぎて根腐れさせてしまう、なんてことも。
「心の腐れは、根の腐れ」ということわざがなぜ存在しないか知ってますか?
それは、しっかり世話をしていても起きてしまうのが根腐れだからです。

そして根腐れが怖いというのは、気づいた時にはもう手遅れでしたっ!という場合が多いのもその理由。

目次

根腐れとは

根腐れというのは字の如く、根っこが腐ってしまうことです。

根っこが腐ってしまうと植物は水が吸えなくなり、結果的に水が足りずに調子が悪くなったり枯れてしまったりします。
なかなか気づきづらいし、水が足りないのかな?とさらに水を多くしてしまってどんどん負のループに突入してしまうことも多いかもしれません。

根腐れする原因の一番の要因はやはり水のやりすぎですが、実はそれ以外にも要因があるので気をつけなくてはいけません。

根腐れの症状

根腐れした時の症状はいくつもあって、明るさ不足(→<観葉植物に明るさが足りないとどうなるか>の場合と被る部分もあるので判断が難しいこともあります。

ここでは私がぱっと見で「あーコレは根腐れですね」と診断する症状をいくつか挙げておきます

葉っぱの先っちょとかが茶色く(黒く)なる

これは茶色くなったから根腐れです、というよりは、根腐れしてると茶色くなることも多いね、という感じです。
光不足でそうなる場合もあるし、(確率は低いですが)植物の種類によっては乾燥しすぎとかでそうなる場合もあります。
根腐れかどうかの判断は、葉っぱに手をかざして植物の声を聞く方法が一般的かもしれませんが、私は他の情報(置き場所の明るさや土の種類日頃の管理など)を鑑みて判断します。

なお、この状態はまだ軽度の場合が多いので救える可能性は十分あります。

枝の先が垂れて真下を向いちゃってる

シェフレラやツピタんサス・ポリシャスなどのウコギ科の植物とかドラセナなんかにありがちな症状ですが、もう枝の先っちょがUターンして真下を向いている。葉っぱはついたままのこともあるけど、ベローンとしちゃって真下。

お察しのとおり、これはかなり末期症状で生存率は低いです。
ただ、まぁゼロではないです。もしかしたら復活する可能性もほんの少〜しあるかもね。という感じです。

サッカーで例えるなら、ブラジル相手に0-3、後半残り30分って感じです。
野球で例えるなら、9回裏で3-9。

幹の皮が浮いてスカスカになってる

なんていうか、説明がムズイのですが…

樹皮が幹から浮いてスカスカになってしまう場合があります。
おそらく幹の芯の部分と表面の樹皮の間にある何かが痩せたのか腐って無くなったのか、スカスカになるんです。

全体のうちの一部分の幹だけの場合もあるし、全部そうなってしまう場合もあります。

一本の枝の片側だけそうなって、もう片側はなってないなんてこともあります。

おそらくそうなった時点でその先にある枝や葉っぱは落ちてなくなってたり上記のUターンしているようなことになってると思いますが、まだ残っている場合も時間の問題です。

これも末期。

対処法 改善方法

はっきり言って根腐れした場合、すでに手遅れな場合も少なくないので「今までの管理方法を悔い改めなさい」というほかないのですが、それでも救いを求める子羊たちに手を差し伸べるならば…

まずは水をやりすぎない

そりゃそうですよね。水やり過ぎてたんだから。

土が乾くまで水をやらない。
すでに根が腐って水を吸えない状態なので、なかなか水は(土は)乾かないと思います。
場合によっては数週間、1ヶ月とか水やらないこともあるかもしれません。
とにかく土が乾くまではdon’t Water。

環境の良い場所に移す

具体的には、暖かい場所・明るい場所・湿度の高い場所
湿度の高い場所なんかお前のうちにあるのかよ?って感じですが、大事なのは暖かくて明るい場所なので、湿度に関しては「可能なら」という感じで。加湿器とか??

ここまではソフト対処法。
植物には人間で言う風邪薬とかそういう特効薬などはないので、できることは<環境を良くする>ことしかありません。
まずはそこを改善しましょうね。

一応ハードな対処法も書いておきますね。

幹がスカスカの場合 切り落とす

幹がスカスカになってたり、先っちょが真下を向いてるような部分は99%ダメになる(もしくはすでになってる)のでカットです。
そのままにしておくと進行するのでカット。

スカスカ部分だけを削ぎ落とすのもアリかもしれません(効果あるかわかんないけど、ダメ元で)
ただし、幹の周り一周分全部がスカスカになってたら多分その先はもうダメだと思います。
半分くらい正常な部分が残っているならやってみる価値あるかも。
私はやったことないけど、(私の)理論上では可能性あると思います。

植え替える

これは最終手段です。ダメ元で植え替えてみる??みたいなノリ。
決して植え替えたから良くなります。というようなことではありません。
根っこの調子が悪いのに植え替えなんかしたら相当なダメージだし、リスクはかなり高いです。
それでも、どうせ枯れるなら最後に何かやっとく?みたいな。たぶん無理だと思うけど、今の環境よりは植物にとってはマシになるかもね、みたいな。

まぁ枯れるだろうけど。

植物に体力が残って入れば、ワンチャン復活することも無くはないです。

根腐れする原因

なぜ根腐れが起きるかというと、
1、根っこに酸素がたりない
2、土の中の有機物が腐って、そのせいで根っこが腐る(もしくは腐った汁を植物が吸ってる?)
3、肥料などをやり過ぎて根っこがダメになる(ナメクジに塩をかけた時みたいな)

1と2は、要は水をやり過ぎて土の中に空気(酸素)がなくなってそうなるって感じ。

一般的には土が常に湿っていると根っこが腐ってしまう、とされていますが私は「それって本当なの?」と疑問をもってます。
じゃあ水耕栽培はどうなってんのよ?常に湿ってる(どころか水没してる)じゃない??なんとか言ってみろよ!!
って思うんです。

これはLUFF理論なので確証はないですが、根腐れの本当のところは<土の中の有機物が酸素不足によって嫌気的な状況になって、それによって植物の根っこが腐る>ということなんじゃないかと思ってます。
すなわち根っこ自体が腐っていくのではなくて、土が腐ってそれで植物がダメになっていく。またはその影響で根っこが腐っていく。ということ。

根っこが腐って水を吸えなくなっているだけだったら、葉っぱが黒くなったり幹と樹皮の間の何かが腐るというのが説明つかないので。それだったら、水不足の症状で枯れるだけでしょ?
たぶん腐った土の腐った汁を植物が吸って、そういう症状が出てるんじゃないかと思うんですが…
言うなれば、腐れ汁吸い吸い病というところでしょうか。

学者じゃないので予想でしかないのですが、どなたか有識者の見解求む!

まぁ、何にしろ水をやり過ぎて土がずっと湿っていると(土の中に空気が入らないと)、いろいろ腐って枯れるよ、ってことです。
水やりに関しては<水やりについての考え方1>と<水やりについての考え方2>読んでもらえれば(理解してもらえれば)バッチリです。

3は肥料をやり過ぎると<肥料焼け>っていって、根っこから水分奪われて困ったことになるよ、ってやつです。
たぶん普通の人ならならないので、あんまり気にしないで。
(規定量で肥料をやってれば問題なし)

根腐れさせないための予防

根腐れさせないため大事なのは

  • 水をやりすぎない(土が乾いてからにしなさい)
  • 環境の良い場所(明るい 暖かい場所)で育てる
  • 受け皿とかに水をためたままにしない

上記が大事なことです。
ついでに言うと

  • 水捌けの良い土で育てる(よっぽど酷いのじゃなきゃ別に大丈夫だと思うけど)
  • 有機物の入ってない(少ない)土で育てる
  • よく根の張った良い株を買う

最初の3つが大事だし、自分でコントロールできることなのでぜひ(というか必ず)実行してほしいこと。

下の3つは中々自分ではどうすることもできないようなこともあるので、そういう心意気でいましょう。

多分有機物無しの土で育てたら、根腐れは9割なくなるはず。いや9割5分。
ちなみにLUFFでは、植え替えの時は有機物がいっさい入っていない土を使ってます。

よく根の張った良い株を買うという理由はこちらを読めばお解りいただけると思います
→<良い植物とは

まとめ

<予防>のところが大体まとめになってしまったので、ほぼ書くことがありませんが、

根腐れに気づく頃には手遅れになってることも少なくないので、予防が大事です。
リバウンドが上手いヤツに対しては、そもそもジャンプさせないのが大事というスラムダンク理論です。

水をやりすぎない
環境の良い場所に置く
受け皿に水をためない、ゼッタイ

根腐れしてしまったら、とりあえず一回諦めて、その上でできることをする。

こまったらいつでも相談してください。
ダメ元でよければ全力を尽くしますので。(相談は店頭でもメールでも)

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