葉焼けの症状やその原因、そして対処法について
そもそも<葉焼け>とはなんですか?と。
葉焼けというのは植物の葉っぱが強い日差しや熱に晒されることによって、白くなったり茶色くなったり色が抜けてしまう症状のことです。
日差しだけではなく、寒さで葉っぱが変色してしまう場合もあって、それも葉焼けと言われることもあります。
(ここでは寒さによる葉焼けについては触れません)
葉焼けの症状
冒頭でも触れましたが、葉焼けの症状としては葉っぱの色が変わります。
白っぽく色が抜けたり、茶色く枯れた(焦げた?)感じになります。
軽度の場合は、緑だった葉っぱの色が薄くなったり少し白っぽくなったり。
重症になると完全に色が抜けて白くなったり、茶色く枯れたり。
残念ながら変色してしまった部分は元に戻ることはないので、貴方ができることといえば「諦め」か「後悔」の二者択一となります。
なぜ葉焼けするか
なぜ葉焼けをするのかは葉っぱさんに聞いてみないと本当のところはわかりませんが、科学的にいうと葉っぱの自己防衛の1つというところでしょうか。
本来植物は光合成するために何よりも優先して光を求めるものなのですが、過ぎたるは及ばざるがごとしで、何事も過剰なものは害になります。
細かいことは庶民には難しいと思うので書きませんが(細かいことは忘れたし)、まぁ要は光の当たり過ぎですよってことです。
というのが、メカニズム的な要因です。
そんなこと言われても葉焼けは現場で起きてるんだっ!と言いたくなる方もいらっしゃると思います。
現場レベルで、一般的な観葉植物ライフで起こる葉焼けの原因・要因も書かないといけませんよね。
現場レベルで起こる葉焼けの原因は以下の3つです(他にもあるかもしれないけど)
- 室内に置いていた植物をいきなり日差しの強い場所に移動した(ほぼこれ)
-
家の中は基本的に暗いです。
どんなに楽しく明るい雰囲気を演出していても、光の量でいうと全然明るくない(場合が多い)
そういう場所に置いていた植物を「今日は天気いいから久しぶりにお外で日光浴させてあげようかしら」といって外に出したりしたらもうそれは「アウトー!」です。夏は言わずもがな、春でも秋でも冬でも焼けます(冬は寒さダメージも加算)。
これは外に出さずとも、光の当たらない場所に長い期間置いていた植物を日のあたる窓際に移動、とかでもなる可能性があるので注意です。
要は<いきなり今までよりも強い光にあてる>ことが原因です。
どれくらいが<強い光>なのかは相対的なものなので明確な答えはありませんが、そういうことです。日頃都会でデスクワークに勤しんでいる人が沖縄旅行に行って急に肌を曝け出したら、日焼けというよりもはや火傷みたいな感じです。
- 物理的に焼ける(うっかりさん向け)
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これは例えば葉っぱがライトに触れていた(触れずともかなり近づいた)とか、熱くなる窓のサッシに葉っぱが触れていたとか、そういうリアル火傷系の葉焼け。
気をつけてくださいとしかいえません。 - 水不足 高温 無風(あんまりないけどね)
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葉焼けは葉っぱの表面温度が高くなることでも起こります。
夏の締め切った部屋とかだと葉っぱの温度も上がるでしょう。しっかり水をやれていたり風があったりすれば、葉っぱの温度が下がるので室内で葉焼けすることなどないと思うのですが、それでも起きることはあるようです(私には理解できない。ちゃんと水やれよと思う)
もしかしたら水があって風がある(=二酸化炭素がゲットできる)と、光合成をちゃんとできるから葉焼けしないのかもしれません。
(光合成に使いきれない光が害になるので、それが葉焼けの一因なんじゃないの?しらんけど)
葉焼けさせないために 予防法
一言でいうと、急に日差しの強い場所に置かないということです。
もう少し丁寧にいうと、<元々置いていた場所の明るさよりも強い光があたる場所に急に移動させない>。
元々暗い場所に置いていた植物は、「この程度で!?」というくらいの日差しでも簡単に葉焼けするし、<明るい部屋>と信じていた場所に置いてあった植物でも、外の日光に当てたら余裕で焼けることもあります。
日に当てて日光浴させたり、今より光が強い場所に移動させたりしたいときは、時間をかけて移動すれば大丈夫です。
いきなり沖縄いったら日焼けしすぎると話しましたが、そしたらじゃあ沖縄県民はみんなヒリヒリで夜眠れないかというとそんなことないですよね。
慣れれば大丈夫なのです。植物もそう、慣れれば強い日差しもOK。
室内→室内なら、基本的にそんなに心配することはないですが、いきなり西陽MAXとかだと少し慎重になった方がいいかもしれませんね。
まぁ、しっかり水やっておけば問題ないと思いますが、本当に心配なら3〜4日かけて、例えば初日は1時間くらいだけその場所で、2日目は2時間だけ、3日目は…みたいな感じで少しずつやってけば大丈夫。(私ならそんなこともしないですが)
室内→外は結構慎重にならないと簡単に焼かれてしまうので注意です。
これも同じことですが時間をかけて移動する様にしましょうね。
例えば最初は雨とか曇りの日、もしくは日陰に午前中だけとか。
そこから日陰1日、日向に短い時間、少し長い時間…みたいなかんじで。