チューリップ DJパーロット
春の花代表 チューリップ
DJパーロットという品種名のチューリップです。
パーロットというのはチューリップの咲き方の名前です。パーロット咲き。
ちなみにパーロットというのはオウムのことで、ちょっとクシャッとなった波打ってる花びらがオウムの羽みたいだからということらしいです。
(私には寿司のとり貝にしか見えないのですが…)
チューリップは温度に敏感で、暖房の部屋なんかだと「これでもかっ!」っていうほど花が開いたり(暖房切ると閉じる)、茎が伸びてビロンビロンになったりします。
正直、上手に飾りにくい花ではあるのですが、多様性の時代ですし「そういうヤツ」ということで受け入れましょう。
そうやって割り切ると目線が変わって愛すべき個性に見えてきます。
たとえば違う惑星に不時着して、その星の何か正体不明の黒くて苦い液体やブクブクして泡立ってる液体を飲まされたとしたら「なにこれ絶対毒やん!」ってなりますよね。
でも、コーヒーってのは苦いものだよ、ビールっていうのはそういうものだよ、と知ってしまえば「うまい、最高」と飲みまくるでしょう?
なので、チューリップが伸びないように、開かないようにと押さえつけるのではなく、自由にやってもらったほうがみんなが幸せになれると思います。
そしてLUFF的に一番大事なのはここからです。
チューリップは花が枯れて朽ち果てるまで飾り続けましょう。
もしも私が病に倒れ、死期が近づいたら最期の言葉にしようかなと思ってるくらい伝えたい。
「チューリップは朽ちるまで飾り続けろ」
「あぁ、花が開ききっちゃったな。もう終わりかな」といって捨ててしまったら人生半分損します。
お願いだから朽ちるまで飾ってください。
チューリップは枯れて朽ちていくまでの間にもっとも輝きを放ちます。
私の中では「夏木マリ現象」と呼んでいるのですが、フレッシュな花の時期を経てドライフラワーになっていく過程で新しいそして得も言われぬ魅力が表現してきます。
特にパーロット咲きのチューリップは花びらの表情が豊かで枯れた後も◎。
なお、花の水分が抜けてくると色が濃くなるので、色薄めのチューリップもおすすめ。
あとは複色の花(一色ではなく色が混ざっている花)だと夏木マリ現象もとてもキレイになります(なる場合が多い)