エバーフレッシュを大きくしたい

今回いただいたお便りは<エバーフレッシュを可能な限り大きくしたい>

教えていただいた情報は↓

  • 現在エバーフレッシュを育てている
  • 高さ140cm、鉢のサイズ8号(写真から判断)
  • 数ヶ月前(秋ごろ)に園芸専門店で購入
  • 水やり 乾いたっぽい感じになったらたっぷり。7〜10日に一度くらい。(←ちょっと少ない気がするけど…)
  • 肥料はハイポネックスとリキダスを与えている
  • 室内の窓際に設置
  • 20℃以上あるときは外に出す時もある(←天気が良いからといって、急に光が強くなると葉焼けしたりするので要注意。それと外に出すと土の乾く速度がイッキにあがるのでエバーフレッシュは特に要注意)

ズバッと一言で解決するなら「沖縄に引っ越して庭に植えてください」なのですが、お持ちのエバーフレッシュが機内持ち込み可能サイズである55cm×40cm×25cmを超えてしまうため、現実的ではないと判断し別の方法を考えました。

まぁ、先に言ってしまうとエバーフレッシュを大きく育てるのは簡単です。
エバーフレッシュは数ある観葉植物のなかでもトップを争うほど成長の早い植物。
枯らさず育てていれば、そう遠くない未来には結構大きくなっている場合がほとんどです。

とはいえ、背が高くなるだけでヒョロヒョロだったら嫌だし、なるべく綺麗に、早く、健康に大きくしたい。
と思うので、LUFF流にエバーフレッシュを大きくする方法を解説したいと思います。

あ、先に言っておきますが異様に長い解説になると思いますからね。映画館にタイタニック見に来たつもりで、楽しく読んでください。

目次

先に結論

とはいえ、人に何かを伝えるときは結論から言ったほうがいいよ、と色々な本に書いてあったので、それに従いたいと思います。

結論
よく日光にあてて育てる

以上。

これに尽きます。
あったかい時期は外で育てる。
寒い時期は仕方ないので室内で育てる。
適宜、植え替えをする。

とっても綺麗に丈夫に育ちます。

簡潔ですね。実に簡潔。

少しだけ補足すると、寒い時期というのは最低気温10度突入する頃のこと。
11月中には屋内に入れたほうがよいでしょうね。
(ちなみにLUFFさんの実験によると、エバーフレッシュは寒さに弱く、外に出したままだと12月中もしくはお正月早々に枯れます。10℃下回ってくるのが続くともう無理)

植え替えの「適宜」というのは、植え替えが必要になったらということです。
詳しくはLUFFのおもしろブログの<植え替えについて1〜3>を読んでみることをお勧めします。
(大きく育てたいなら少し植え替え頻度を多くしてもいいかもね)

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だんだん簡潔でなくなってきたので、ひとまず回答はこれにて。

以下は、勤勉な方のみお読みください(もしくは暇を持て余している方)。
本質的なことをテキトーに書きます。

大きく育てるには何が必要か

まず理解したいのは、植物が何で大きくなるかということです。
この「何で」はWHY?ではなく、HOW?の方です。
「なんで?」ではなく「なにで?」です。日本語ってむずいですね。

なにで大きくなる?=どうやって大きくなる?というと、光合成です。
光合成をして、なんか色々エネルギーとかなんか色々作ったりなんかしたりして植物は大きくなります。
葉っぱの材料になるものや幹の元になるものを光合成で作り出します。

植物にとっての光合成は、あなたたちでいうところの食事みたいなものです。
これも別の記事で書いてますのでしっかりと復習しておくように。

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光合成に必要なのは光です(あとは水と二酸化炭素)。

水はあなたがやってください。
二酸化炭素はそこら辺に漂ってます。

なので、もっとも大事なのは<よく光を当てること>です。

大きくなるために必要な条件は

植物が大きく<健康に>成長するためには根っこの量が関係してきます。
根っこが充実していれば葉っぱの量も充実。葉っぱが充実すれば光合成をたくさんして…のポジティブストリームです。

ここでいう根っこの量は<根っこ>という名前ではなく、<根っことして働いている部分>の量です。
ざっくりいうと、根っこの先っちょ。

同じ根っこでも、古い根っこはあまり働かず、先っちょの若い根っこが頑張っているのです。
年だけとってあまり仕事の成果もあげずに座っているだけの古株ではなく、必要なのは働き盛りのやる気に満ちた若者のパワー
人間の会社と一緒ですか?

そんなわけで、新しい根っこが伸びるスペースが必要になってくるんですね。
さぁ植え替えだ!となるわけです。素人なら。

まぁ、リビングが120畳くらいあるなら植え替えするのも止めませんが、人間世界ではなかなかそんなことはないと思います。
植え替えばっかりやってると、植物の家に居候させてもらってる人みたいになっちゃいますので。

それに大抵の人が思ってるほど、植え替えが必要なほど根詰まりしている植木は多くないです。室内観葉の場合は。

<植物を育てる>なら植え替えは適切なタイミングでやれば十分だと思います。間取りや日常生活も鑑みて言えば。
植物に支配されたいなら頻繁に植え替えしてもいいですけど。

植え替えして土が多くなれば(=根っこが伸びるスペースが多くなれば)、成長スピードも早くなるでしょう。

なお、今回相談いただいたエバーフレッシュは写真で判断しましたが、生産者・購入時期・現在の状態を考えるとあと一年は植え替えしなくても余の裕でしょう。
早くても今から1年後の春夏とか。

てか、これも<植え替えについて>の記事で書いてたみたいです…

肥料は?

肥料は多少でいいですね。
大体でいいです。
どこかで売っている緩効性肥料というやつを説明書通りやっとけば間違い無いでしょう。
肥料に関しては、私自身もっと勉強しないといけないと思っています。ほとんど知識ないので。

実践するにしてもなかなか効果の有る無しが判別しづらいですよね。
実験みたいに肥料やった植物とやってない植物用意して…とかはさすがにちょっとメンd…

でもまぁ、そんなに神経質になることはないです。説得力ないですが。

ただし、一つ気をつけたいのは「説明書通りにやる」ということ。
大きく成長させたい気持ちが盛り上がっちゃって、ついついたくさん肥料与えたくなりますが、それは逆効果ですので。
なんなら説明書よりも少し控えめでもいいと思います。
グッと我慢です。
それと、肥料を与えるのは植物が成長している時期だけです。
寝てる時に無理やりステーキ食わされてもお腹壊すか喉に詰まらせますよね?それと一緒です。
成長が緩くなる寒い時期はNO肥料でお願いします。

剪定もしたほうがいいよ

これはちょっとジレンマですが、大きく育てたいなら、なるべく剪定はしたほうが良いです。

単に高さを伸ばしたいだけなら、もちろん剪定しないほうが早く伸びますが、それでいいんですか?と。

遠回りに思えますが、ある程度こまめに剪定して育てていったほうが綺麗な形で大きくなります。

もしも、100日以内に30cm成長させないと人質の命があぶない、とかの止むに止まれぬ理由があるなら別ですが、そうでないなら選定しながら育てたほうが結果的に満足度は高いでしょう。

幸いエバーフレッシュは成長がルフィくらい早いので、切っても切ってもどんどん伸びます。
仲間を信じて切っちゃってください。

(いずれ剪定についても記事書くつもりではいます。「つもり」です)

おまけの助言

だんだん成長していって大きくなってきました。
背が伸びて、上の方には光があたらなくなってきました。
下の方は光がよくあたっています。

こうなってくると、上の方の葉っぱは落ちたり枯れたりして、よく日の当たる部分ばかり葉っぱが増えるということになる可能性があります。

植物は光を求めるので、これは理にかなった適応です。
しかし人間的には困る。

どうしましょうね。

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この記事を書いた人

東京 清澄白河にある、花と植物の店<LUFF>のオーナー 上村タク
<LUFF>は「ラフ」と読みます。
ついでに<上村>は「カミムラ」です。
体裁整った耳あたりの良いことばかりではなく、経験に基づいた本音と本質の部分を書いていきたいと思ってます

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