
リューココリーネ
<〇〇子>っていうのは呼びやすいし、呼びたくなる名前ですよね。
小泉なのか、広末なのか、この花も「リューコ!リューコ!」と呼ばれています。(安藤でも浅野でもOK)
フルネームはリューココリーネですが、略してリューコ。
なんとなく名前を呼び合える仲になった気がして愛着湧きます。リューコ。
細い茎に繊細な花。
そして何よりも惹きつけられるのは、その匂い。
早朝の湖の湖畔、一羽の蝶がフワリと目の前を通り過ぎ、気がつけば登り始めた朝日が水面に反射してキラキラと目をつつくときの匂い。
無理やりソムリエ風に香りを表現してみましたが、正直何の匂いと形容すればいいのかわかりません。
爽やかで、ほんのちょっと口紅の匂いが混じってるような。
いや、ルージュの匂い。
まぁ匂いの種類はどうでもいいのですが、個人的には『あ、あの時もらった花束の匂いだ』というのが理想の匂いです。記憶に残る花束。
人の感覚の中でも臭覚というのは記憶と深く結びついて、どんなに時間が経っても鮮明に記憶を呼び起こすと言われています。
かくいう私もこのリューコの匂いを嗅ぐと一瞬で、当時花屋になったばかりの頃の事をなんとなく朧げに思い出すような気がしないでもありません。

そんな思い出深いリューココリーネ、色のバリエーションがいくつかあります。
画像にあるような紫。
他には白。
フチ紫に内側白。
なんか花びらの中心に線が入ったヤツ。
とか。
花びらがシャープめな品種と丸っこい感じのものもあります。
ちなみに私は紫でシャープな<カラベル>という品種のリューコが一番タイプです。
花のもち具合は、正直それほどでもないです。
短命というわけではないけど、長くない。
てか、そこで勝負してないからいいんですよ。別に花期が短くたって、匂いがいいからいいの。
時間が経つともともと繊細だった花びらが透けてきて、薄氷に絵の具で色付けたような儚さがでてきます。
あと値段が安いのも良い点。
花自体が華奢なので、これで高価だったら「オイっ」ってなりそうな気がしないでもないけど。
個人的に大好きな花なので、毎回匂いを嗅ぐためだけに仕入れてきます。
匂いついでに売れたらいいやくらいの気持ちで。
でも、香りのある花を飾るのっていいですよ。
私が匂いフェチだからかもしれませんが、いい香りの花は幸せな気分になるでしょ?
春は香りのある花が多いので、ぜひお試しください。
興味ないと思いますが、科はヒガンバナ科です。
